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弁護士の鳥光でございます。
今回は相続財産管理人日誌第4回目となります。
相続財産管理人が選任されると、裁判所から、相続財産管理人が選任された旨の官報公告がなされます。
これによって、被相続人の相続財産について、相続財産管理人が就いたことが、世間一般の方が知ることができるようになります。
ところで、相続財産管理人に選任されると、不動産業者の方からお声がかかるようになります。
理由は次の通りです。
相続財産管理人の最終目的は、相続財産の清算です。
特に、不動産は、売却換価することになります。
相続債務が存在し、預貯金等で返済ができない場合は、不動産を売却した金銭でもって弁済を行います。
不動産業者の方としては、この売却換価処分について、仲介を行うことにメリットがあります。
不動産の売買において、媒介をすることで、手数料が発生します。
媒介をするためには、買い手を探したり、境界問題の有無や法令上の制限を調査したり、売買契約書を作ったり、重要事項説明書の作成及び面前での説明をしたりなど、とても多くのことを行わなければなりません。
売主や買主の代わりにこれらをやってもらうのですから、正当な対価としての手数料を受け取ることができます。
相続財産管理人は、相続人または特別縁故者が現れた場合及び不動産に買い手がつかなかった場合を除き、通常であれば相続財産に含まれる不動産を確実に売却します。
そのため、不動産業者の方から見れば、Win-Winの関係になれます。
相続財産管理人の業務を行う弁護士としては、普段から相談しやすい不動産業者の方がいると、とても心強いところです。